神進 ※R-18
- pwannex
- 6月10日
- 読了時間: 7分
※神進ですが進が神童の乳首を舐めたりします
神童さん、と甘えた声で呼びながら身体を擦り寄せてくる進はとても愛らしい。それは決して恋人の欲目だけではなく、おおよそ他人が見てもそうなのだろうと神童は思う。
礼儀正しくて謙虚な進は後輩として可愛らしく、知的で冷静な面はバッテリーの相棒として頼もしい。甘え上手で家庭的な面は恋人として愛おしいし、そんな彼だったからこそ神童はその想いに応えたのだが――
「あの……いいでしょうか……?」
ベッドに腰をかけた進が恥ずかしそうに神童の服の裾を掴む。このいじらしい仕種は進なりの「お誘い」の合図だった。
神童にとって誤算だったのは、進が思いのほか性欲旺盛だったことである。いや、性欲が強いのではなく愛されたいという欲求が強いのかもしれない。
神童は昨晩も進にせがまれて彼を抱いた。その前の晩もである。
先発投手だけあって体力には自信があるほうだし、セックスが嫌というわけでもない。それでも連日連夜はさすがに疲れるし、試合や練習に響かないかも心配だった。
「進くん、今日は……」
「ダメですか……?」
神童を見上げる進の瞳は期待に満ちており、紅潮した頬や上目遣いもあいまって非常に可愛らしい。しかし、ここで流されるわけにはいかなかった。
「僕はともかく、君は明日も試合だろう? そろそろ身体を休めないと」
「でも……神童さんとした日はとても調子がいいんです。お願いします、一度だけでも……神童さんのこと、もっと感じたいんです……」
眉を寄せた進の顔は切なげに歪められ、大きな瞳は涙を湛えて潤んでいる。この表情をされると神童は弱いのだが、今回ばかりは心を鬼にして進に背を向けてベッドへと横たわった。
「神童さん……」
「おやすみ」
神童は突き放すようにそう告げる。
進はそんな神童の背にそっと抱きつき、肩甲骨のあたりに鼻を寄せてきた。
「神童さん、本当にだめですか……?」
「だめだ」
「どうしても……?」
「うん」
「……わかりました」
何度か拒絶の意思を示すと、進はやっと諦めのたか目を伏せる。その気配を確認した神童はほっと胸を撫で下ろし、自身も眠りにつくべく瞼を閉じた。
神童が目を閉じた数分後――まどろみに沈みかけた身体をふいにまさぐられる感覚があった。
「んっ……進くん……?」
気がつくと、進が神童の身体に乗り上げていた。体重はかけていないらしくさほど重みは感じないが、衣服越しに体温の熱さが伝わってくる。
「神童さん……ごめんなさい……」
進は身体を屈めて神童の首筋や顎に舌を滑らせると、シャツの中に手を入れて胸のあたりをまさぐってきた。進の意図を察した神童は、進の肩に手を置いてやんわりとそれを咎める。
「進くん、だめだよ」
「すみません……でも、やっぱり我慢できません」
進は切なげに息を荒げながら神童の肌に唇を這わせ、上目遣いで神童の顔を見つめた。潤んだ瞳と切なそうに歪んだ進の口元はやけに煽情的で、神童はぐっと息を詰まらせる。
神童が強く拒まないのをいいことに、進は神童の首筋や鎖骨を啄んでゆく。そうしながら徐々に手を下に移動させて下肢へと辿り着き、寝巻き代わりに穿いていたハーフパンツをずり下ろした。
「ちょっと待っ……」
「お願いです……一度だけでいいんです……」
進はまだ柔らかく項垂れている神童の性器を取り出すと、なんのためらいもなくそれを口に含んだ。小さな口をめいっぱい開けて亀頭を包み込み、竿の部分を手で上下に扱いていく。芯を持ち始めたそこは次第に硬度を増していき、やがて先端から透明な汁が滲み出してきた。
「んっ……ふふ、硬くなってきましたね」
口の中で膨らむ陰茎を進はうっとりとした表情で見つめ、飴玉を舐めるように亀頭をねっとりと舐めあげる。鈴口も尖らせた舌先でつつくように舐め回しつつ、雁首を指で刺激して巧みに神童を昂らせてゆく。
「んっ……んう……」
「っ……!」
やがて陰茎が完全に芯を持つと、進は口腔の奥深くまでそれを咥え込んだ。そのまま口内で陰茎に舌を絡ませつつ、顔を前後に動かして唇で竿をじゅぷじゅぷと扱く。
「んっ……んむ……」
「くっ……」
神童の陰茎が大きく張り詰めたのを感じると、進は舌先で裏筋をなぞり上げた。頬の内側に陰茎を擦りつけながら何度も前後し、一旦唇を離したかと思うと今度は根元から先端までゆっくりと舐め上げて行く。
「んっ……気持ちいいですか……?」
「っ……ああ……」
神童の返事に進は安堵したように表情を緩め、根元や袋までぺろぺろと舐めていく。性器全体を余すことなく濡らすようにゆっくり舌を這わせたあとは、袋を口に含んで丁寧に転がすように舐め取った。
「んっ……神童さん……好き……大好きです……」
「……っ!」
愛しそうに陰茎に頬をすり寄せる進の姿に、神童の芯がいっそう熱を持つ。それに気づいた進は嬉しそうに笑って先端にちゅっと口づけし、一度口を離したそれを改めて口に含んだ。
「んっ……はふ……」
進は口内で神童を愛撫しながら、片手を自身の下着の中に入れて陰茎を扱き始める。
頬をすぼめて吸い上げたり、舌先で裏筋を舐めたり、頭を前後に動かして口全体で愛撫したりと、進は様々な舌技を駆使して神童に奉仕した。神童が感じているのが嬉しいのか、ときおり神童の顔を見上げては嬉しそうに目を細めている。
「んっ……んん……!」
膨張した陰茎がどくりと波打ち、それに気づいた進はきゅっと唇に力を入れて頭の動きを速めていく。口内でびくびくと震えるそれを強く吸い上げると、神童は堪えきれなくなったように進の頭を押さえた。
「……っ! 進くんっ……」
「んっ……んう……」
陰茎がどくりと脈打ち、熱を持った精液が進の口内へと吐き出される。それを喉の奥で受け止めながら、進は恍惚とした表情を浮かべていた。
「はあ……いっぱい出ましたね♡」
最後の一滴まで絞り取るように唇をすぼめて吸い上げた進は、神童の性器からようやく口を離して大きく息をつく。そして口の中に放たれた精液を飲み込むと嬉しそうに笑みを浮かべ、神童に覆い被さるようにして抱きついた。
「あっ……待て……!」
「ふふ、待てません♡」
進は神童の静止も聞かずに鎖骨へと唇を押しつけ、盛り上がった皮膚を舌で舐め上げる。そのまま首筋に舌を這わせながら移動し、胸のあたりまで来ると今度は乳輪をなぞるように舌を動かした。
「神童さん、ここ気持ちいいですか?」
進は舌を動かしながらもう一方の胸にも手を這わせ、突起を指の腹で優しくこねるように愛撫する。
更には舌先で円を描くように乳輪をなぞったり、突起の周りを焦らすように舐めたり、唇で突起を挟んで吸い上げたりと、神童の性感を引き出すべく様々な刺激を与えてきた。
「はあっ……いい加減にしないか……!」
進の愛撫に息を詰めながらも神童はがばりと上体を起こした。進の肩を掴んで身体を反転させ、ベッドへと押し倒してその上に覆い被さる。
「あっ……神童さん……」
「……っ」
切なそうな声を上げる進に神童は思わず息を呑む。しかしすぐに頭を振って我に返ると、進の両腕ごと抱き抱える形で彼の身体を自分の腕の中に収めた。
「あっ……!」
神童の両腕でがっちりと拘束された進は身じろぐことも叶わない。そんな進を見た神童はひとつ息をつき、片手で栗色の髪を梳きながら頰に口づけを落とした。
「んっ……神童さん……?」
「これ以上したら本当に怒るよ」
「……でも……」
「僕は君の身体を気遣って言っているんだ」
「ごめんなさい……」
反省したらしい進がしゅんと目を伏せる。その様子は叱られた子犬のようで、神童は思わず表情を緩ませるが慌てて咳払いして気を取り直した。
「疲れているだろうし、身体の負担も大きいだろう? 僕は君と一緒にこうして過ごせればそれで幸せなんだ。わかってほしいな」
子供をあやすように進の髪を梳き、ふっくらとした頰に軽く口づける。それから自分より細い肩をゆっくりと撫でてやると、進はやっとしおらしくなって神童に身を委ねてきた。
「……わがまま言ってごめんなさい……僕もこうして神童さんと一緒にいられて幸せです……」
進は甘えるように神童の胸に顔を埋めると、背中に腕を回してぎゅっと抱き着く。その仕種が可愛らしくて神童は思わず笑みを漏らすが、ふとあることに気づいて表情を引き締めた。
「……ところで進くん」
「はい?」
「僕の脚に当たってるものは何かな?」
「あっ……」
神童に指摘された進は恥ずかしそうに目を伏せる。進のそれはすっかりと立ち上がっており、先程から神童の太腿をぐりぐりと圧迫していた。
「その……僕……」
「うん」
「神童さんのを舐めていたら、身体が熱くなってきてしまって……あの、これだけどうにかしてもらってもいいですか……?」
進は神童の身体に腰を押し付けて切なげに眉を寄せる。
さすがにこれを放置するのは忍びなく、神童はやれやれとため息をついたのちに進のそこへ手を伸ばした。
けっきょくのところ、神童はこの寂しがり屋の恋人が可愛くて仕方ないのである。